突然ですが、nasne買っちゃいました。
イーサネットコンバーター(無線LAN子機)もセットで!
で、私仙きちPS3持ってません。ではなぜnasne?という所から
ネットワークの基礎をおさらいしながら接続~視聴するまで
長々と説明していきたいと思います。
順を追って説明するには、まず山梨の地デジ事情から説明せねばなりません。
山梨県にあるローカル局は4局(NHK総合教育、TBS系、日テレ系)しか無く
フジや朝日等を視聴する場合は、ケーブルテレビ(CATV)に加入しなければ
上記に挙げた4局しか見れないという少し特殊な環境です。
で、我が家はCATV加入しているので全局視聴可能なんですが
それはあくまで母屋の話。
自分が現在住んでいる離れ(プレハブ)にはケーブル引っ張ってないんです。
ケーブル分配して引っ張ってくればいいんですが、いかんせんめんどくさい。
も少し簡単に何とかならんか?と考えた所、nasneが浮上した次第です。
で、nasneとは何か?といいますと
ネットワークレコーダー&メディアストレージとあります。
簡単に言うと、デジタル放送受信+録画出来るHDDレコーダーと
ネットワーク機能(LAN)を組み合わせた物です。
録画した映像をホームネットワーク内の機器に飛ばしたり…
うーんと、まどろっこしいので
線引っ張らなくても地デジ見れるよ!
と認識して頂ければOKです。
代わりに、一般のレコーダーのような映像を直に出力する機能(HDMI等)は
搭載されておりません。その分安いしね。
では、ネットワーク関連の薀蓄垂れながら
繋いでいってみましょう。
・ホームネットワークとはなんぞや?
LAN(ローカルエリアネットワーク)の通称で
小規模(家やオフィスの中に限定された)ネットワークの事です。
インターネットは逆にWAN(ワイドエリア以下略)と呼ばれます。
我が家のネットワーク図はこんな感じ。一般的なLANですね。
我が家は建物事情上、全て無線で飛ばしてますが、
線引っ張れれば有線でもOK、有線のが安定して速度は出ます。
赤線がWAN、青線がLANにあたり、丸で囲ってある部分が
ホームネットワークと呼べる部分にあたります。
ざっくばらんに言うと、一本のWAN(インターネット回線)を
ルーターという機械を使って複数の機器で利用出来る状態ですね。
で、今までは一般的に複数の機器でインターネットを利用するために
構築されるこのシステムを用いて
ルーターを挟んで子機同士でデータのやり取りが出来れば便利じゃね?
という使い方が少しずつ家電業界に広まっていってます。
ようは
nasneをこう接続する事で、
nasneが受信、または録画済みの映像を飛ばせるという仕組み。
ネットワーク関連わけわからんと、どこかしこで聞きますが
なんてことはないです。上の図と、これからいくつか説明する
約束事だけ覚えておけば大抵は何とかなっちゃいます。
・IPアドレスとはなんぞや?
簡単に言うと住所です。上図のネットワークをひっくるめて
ひとつのアパートと考えて下さい。
WAN側のグローバルIPとLAN側のプライベートIPの二つが主に使われますが
グローバルIPが現実世界における、建物の住所そのもので
プライベートIPがその建物(アパート)の部屋番と思って下さい。
ここではプライベートIPについて簡単に説明します。
基本的にIPはルーター(親機)が、PCやスマホ(子機)に配ります。
大体192.168.1.1って数字の羅列を見つけたらプライベートIPです。
ここで注意、大抵はIPはルーターが勝手に割り振るので気にしなくていいんですが
IPを手動設定していたり、買ったばかりのルーターの設定画面を開きたい時
この青で囲った部分。ここまでは親機と同じ数値にしないと繋がりません!
この部分で「同じホームネットワーク内の機器である」と互いに認識しているので
ココが違うと繋がらないので注意が必要。
例えて言うなら
「○○○号室」と3ケタの部屋番で管理されているアパートの管理人さんに
「俺は1100号室の住人だ!」とかほざく輩が居たら
あんただれ?ってなりますよね。余計分かりづらいか!
(IPアドレスもルーターの種類に寄っては192.168~ではなかったり
サブネットマスクについて説明してませんが、ややこしくなるので割愛してます)
閑話休題。それでは接続してみましょう。
これから書いていく無線親子機の認証設定は、有線で繋ぐ場合一切不要です。
繋ぐだけで繋がっちゃいます。
で、加えて言うなら我が家はルーターが母屋にある為、
いつでもルーターを触れる環境にありません。
全て手動で設定するのはそれが前提にあると考えて下さい。
予めルーター(親機)のSSIDとパスワードと呼ばれる物を控えておき
子機とPCをLANケーブルで繋ぎます。
まずはイーサネットコンバーター(子機)を、我が家のルーターに
「私はあんたの子なのよ!あんたの家族に加えて!」と
覚えて貰う必要があります。
で、子機の設定画面を開きます。ここで注意しなければならないのは
上で説明した
IPアドレス。
家のLANに使用されているプライベートIPは全て192.168.1.○にしてあるため
このままでは設定画面が開けません。
なぜなら、バッファローさんのネットワーク機器にデフォルト設定されているIPが
192.168.11.○○○(これは100でした)なんです。
(デフォルト設定されているIPは、本体や説明書等に記載があります)
で、子機とPC間を同一ネットワークとして認識させる為に
一時的にPCのIPアドレスを、192.168.11.○○○に
手動で設定し直してあげる必要があります。
で、IE開いてアドレス欄に「192.168.11.100」と入力してあげると
設定画面が開けるって寸法です。
ここでまずは手動で子機のIPアドレスを
192.168.1.○○○へ(ルーターに合わせたIPに)直してあげると、
後々の設定へ進むにあたり分かりやすくていいかもです。
アドレス変更した直後は接続がやっぱり切れますが
一時的に手動設定してあったPCのIPアドレスを自動設定に
戻してあげれば再び設定画面が開けます。
で、一部隠してありますが親機検索をかけるとこのようにSSID
(無線LANの電波飛ばしてる機械の名前と思って下さい)
が一覧になって出てきますので、接続したい親機を探して選択。
先に控えて置いた認証パスワード入力すると繋がります。
パスワード間違えるとやっぱり繋がらないので注意!
で、ここまで出来たら後は設定完了した子機とnasneを母屋の方に持っていき
nasneと子機を繋いで電源入れればOKです
長すぎて疲れたのでnasneは近日中に後編書きます申し訳ないorz
暗号化の種類や無線に使う周波帯域等、もう少し突っ込んだ話もありますが
基本はこれだけなんです。
さらに、子機のボタン押して1分以内に親機のボタンを押すだけで
認証完了してしまう物まであります。
このテの製品に付属されている「簡単セットアップツール」的な物を使い
原理も分からずガイダンスに従って終わってみれば繋がっている、
てなやり方ですと、万一何かトラブル(繋がらなくなったとか)が起きた時
何がどうおかしいのかが分からなくなってしまいます。
しかし、今回の記事で述べた基本的なネットワークの知識があれば、ちょっと調べるだけで
誰に聞く事も無く自ら解決出来る事も多々あるので
頑張ってここまで読んで下さった方は、一度手動接続にチャレンジしてみては
いかがでしょうか?
てなわけで後編へ続きます。